資産運用はしないほうがいい?

資産運用に向いていない性格の人

資産運用にはさまざまなイメージがあります。
なかには、「怖そう」「難しそう」「損をするのではないか」などのネガティブなイメージを持っている人もいるでしょう。
実際、どんなに安定運用が目指せる金融商品でも、一定のリスクがあるのが資産運用です。

なかには元本保証のない金融商品もあります。
元本保証がなければ、元手として払った金額が必ずしも返ってくるとは限りません。
そのため、資産運用のつもりで始めたのに、結果的に前より資産を減らしてしまうこともあります。

もちろん、元本保証のある金融商品ならこのような心配はありません。
しかし、リスクがない分、期待できる収益もその分低くなります。
このように、資産運用ではローリスクの場合はローリターン、ハイリターンを期待するならハイリスクを覚悟する必要があるのです。

また、資産運用には時間がかかる点も押さえておかなければなりません。
資産運用を始める場合、まずどのような方法で運用するかを決めます。
どんな金融商品を選ぶのか、商品が決まってもそれにいくら投資するのか、どのぐらいの期間運用するのかといった細々したことを決めなければならないのです。

このように、始める前にも時間がかかる資産運用ですが、運用が始まった後もいろいろ手間がかかります。
投資先の状況や資産の増減を適宜確認し、その都度どのように対応するかを決めなければならないのです。
そのためには最新の経済情報や資産運用に関する知識がなくてはならないので、勉強などたゆまず努力していくことが求められます。
このように見ると、リスクを取るのを恐れる性格の人、時間をかけてコツコツ努力するのが苦手な人は、資産運用に向いていないと言えるでしょう。

それでも資産運用が必要な理由

資産運用にはさまざまなリスクがあり、成果を上げるには時間もかかります。
そのため、性格的に向いていないと思われる人も確かにいるのですが、それでも資産運用は必要と言いたいです。

まず、年金が受給できる年齢が徐々に引き上げられていっています。
自分が年金を受給できる年齢は、今考えているよりもずっと遅いかもしれません。
もはや老後の生活は年金を当てにできないと言っても過言ではないのです。

加えて、最近は円安が進み、国内ではインフレーションが懸念されています。
インフレが進むと預貯金などの価値も下がってしまい、徐々に財産が目減りしてしまうわけです。
そうした事態に備えるためにも、資産運用は有用だと言えるでしょう。
金融商品はインフレに強いですし、自分の時間を削らずに不労所得を得ることにもつながります。
労働で所得を増やすのはたいへんですが、上手に資産運用ができればそれほど苦労せずに資産を増やすことができるのです。