ふるさと納税と住宅ローン控除は併用できる!
最近、大流行りしているふるさと納税ですが、なんと住宅ローンの減税制度と併用することができます。
同時に税制優遇制度を利用すれば、より節税の効果が期待できますので、どちらも利用するのがおすすめです。
これから、それぞれの制度に関して紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ふるさと納税はどんな仕組み?
まずはふるさと納税について解説していきます。
ふるさと納税とは、希望する地方自治体に寄付金を送り、その寄付額分、所得税や住民税の控除を受けられ、さらに地元の特産物などの返礼品を受け取れるという、とてもお得な仕組みです。
自己負担額2,000円はかかってきてしまいますが、返礼品を貰えると考えれば、安いものでしょう。
注意点としては、年収によって限度額が定められていることと、寄付する自治体の数が6を超えると、確定申告が必要になることです。
住宅ローン控除とは?
一方、住宅ローン控除とはどのようなものなのでしょうか?
住宅ローン控除とは、10年以上のローンを組んで住宅を購入した際に受けることができる税制優遇制度です。
控除率はローン残高の1%で、最大控除額は1年あたり40万円となります。
所得税から控除しきれない場合は、住民税から控除できるので、心配ありません。
また、消費税10%が適用される物件を購入した場合は、控除期間は13年となります。
さらに、100万円以上かかる大規模改修や、省エネ・バリアフリー工事を行う場合のローンにも適用できますので、見過ごさないようにしましょう。
ただ、住宅ローン控除を受ける場合は、1年目に確定申告を行う必要があります。
実際にふるさと納税と住宅ローン控除を計算してみよう
実際に併用のシミュレーションをしてみるので、参考にしてください。
例えば、年収400万円で住宅ローン控除が20万円の人がいるとしましょう。
ふるさと納税の控除額は、年収400万円の場合は4万2,100円です。
まず、基礎控除分などを入れて課税所得金額を割り出すと、所得税はおよそ9万円程度になります。
住宅ローン控除の20万円から9万円分控除することができるので、11万円分が余ります。
この11万円分は、住民税から控除可能です。
ただ、住民税からの控除は課税所得金額の7%で、最大13万6,500円と定められているので、満額控除できるかどうかは微妙でしょう。
ふるさと納税とローン控除を上手に活用しよう
ふるさと納税とローン控除が併用できることを知らなかった方も多いのではないでしょうか?
これら二つの税制優遇制度を上手に活用すれば、数十万から数百万円もお得になりますので、今まで利用してなかった方は、ぜひこの機会に利用してみましょう。