貯蓄と投資は使い分ける?
将来のためにお金を貯めて、あわよくば増やしておきたいけど、投資のことはよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、手持ちのお金を守る貯蓄と、リターンが見込める投資の使い分けについて解説していきます。
貯蓄と投資の違いは?
まず、貯蓄と投資の違いから説明していきます。
貯蓄はお金を蓄えることを指し、最大の魅力は安全性です。
普通預金や定期預金で銀行にお金を預けるため、元本割れすることはありません。
大きく増えることはありませんが、リスクが限りなく少ないのが貯蓄の特徴です。
一方で投資とは、将来成長する見込みのある企業にお金を投じることです。
一般的には、投資信託や株式などの投資商品の購入を指します。
元本を失ってしまうリスクはありますが、資産を大きく増やせる可能性もあります。
つまり、貯蓄に比べるとハイリスクハイリターンということです。
上手に資産運用を行うことができれば、インフレ対策もできます。
目的と家計で使い分けよう
貯蓄と投資の使い分けで重要になるのは、目的と家計状況です。
決まった期日までに決まった金額を用意しなければいけない場合は、貯蓄がおすすめでしょう。
例えば、3年後に大学の費用600万円が必要だとします。
この場合の資産形成で投資を行うのはリスクが高いです。
なぜなら、仮に毎月必要な金額を投資したとしても、600万円よりも下がってしまう可能性があるからです。
ですので、このように決まった金額の目標がある場合は、貯蓄で確実に資産を積み上げていくのが良いでしょう。
一方で、老後の資金など、決まった金額を貯める必要がない場合は、投資が向いています。
老後に貯めておく資金は、豊かな生活という漠然とした目的のため、定められた金額目標がないことが多いからです。
そのため、多少リスクはあっても、資産を増やせる可能性がある投資にお金を回すのが良いでしょう。
また、一定の金額は貯蓄で、余った分を投資に回すという方法もあります。
例えば、毎月4万円を貯蓄しなければいけなかったとして、それ以外に生活費など諸々を引いて1万円が余ったとします。
この1万円を投資に回すと、貯蓄よりも早いスピードで資産を形成することが可能です。
ただ、注意して欲しいのは、投資は余裕資金で行うのが前提ということです。
余裕資金とは、仮に損をしたとしても、家計に影響が出ない範囲の金額を指します。
あくまで投資とは、余裕を持った状態で行うものであり、ギャンブルで行うものではありません。
投資を行う際は、常に精神的なゆとりを持つことを心がけましょう。
基本は貯蓄であまりは投資
先ほど述べたように、基本的に貯蓄を行っていれば、資産形成では問題ありません。
ですが、ただお金を寝かせておくのがもったいないと感じる方は、少しずつ投資に回してみても良いでしょう。
何よりも投資で大事なことは、「ギャンブルにならないこと」ですので、よく注意しておいてください。